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地元が育む酒造り
福禄寿酒造では、全ての原料を地元の素材に限った酒造りをしており、町全体が一つの酒に凝縮されているといっても過言ではありません。日本酒に欠かせない米と水。使用する酒米は地元で獲れた「秋田酒こまち」や「美山錦」。仕込み水には蔵の地下からとれる硬水を使っています。蔵の初代がその地に良質な水を求め、酒造りを始めてから現在までずっと使われ続けている水です。日本酒に適した水は軟水が良いとされるなか、福禄寿酒造では麹との組み合わせ方を考えながら硬水を上手く利用しています。
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美味しさを守るために
原料の厳選もさることながら、品質管理にも蔵の思いが行き届いています。特にもろみを搾ったあとの温度管理は、美味しさを保つために慎重に行われます。5℃以下に保たれた冷蔵庫に保存された酒は、出荷時から販売店に届き、人々の口に入るまで徹底された温度下に置かれます。温度によって味に変化がついてしまうものもあり、福禄寿酒造では、美味しさのための温度管理には細心の注意を払っています。
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作り手と町
製造工程へのこだわりはもちろん、現在は酵母の自家培養にも取り組んでいる福禄寿酒造。
さらに美味しいお酒を造り出すための新しい試みです。それも第一には地元・五城目町への思いが、その酒造りへの原動力になっているといえます。「地元の人の顔を思い浮かべながら」酒造りをする、と話してくれたのは渡邉社長。「地元の人が自慢してくれるような酒」を造るため、自分たちの酒だけではなく町全体の雰囲気を感じて欲しい、という思いが福禄寿のお酒には込められています。こうして蔵と町との繋がりから生まれたお酒が、今日も多くの人の元へ届けられています。
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今回「日本酒」の取材に協力してくださったお店
福禄寿酒造株式会社
〒018-1706
秋田県南秋田郡五城目町字下タ町48番地
TEL: 018-852-4130
FAX: 018-852-4132
HP: http://www.fukurokuju.jp/
Mail: info@fukurokuju.jp
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福禄寿酒造のある五城目町は、500年の歴史を持つ朝市が有名な町です。この地域ではお酒と一緒に地元の旬の素材を味わうことができるのが魅力です。朝市の新鮮な野菜を手に蔵に立ち寄り、酒粕を買っていく人の姿がみられるなど、親近感のある蔵の姿を垣間見ることが出来ます。長い歴史と重厚感のある蔵もなぜかこの町ではとても身近に感じられるのは、地元の人々の生活に密接した存在だからかもしれません。また、五城目町が町の特産品として酒米を作り始めたことで酒造りに適した環境も整い、ますます地元に根付いた蔵になっていきました。こうして地元の素材と一緒に美味しい酒が造られているのです。